派遣社員とボランティアが同じユニホームで混乱は起こらないのか

――そうは言っても、派遣社員とボランティアはユニホームも一緒だそうですね。誰が派遣社員で誰がボランティアかわからないのでは、ボランティアリーダーもメンバーも活動しづらいのではないでしょうか。

:組織委の派遣社員と大会ボランティアのユニホームが同じであることについては、「どちらが上、どちらが下」というのではなく、職員もボランティアも一緒になって、文字どおり「ワンチーム」で大会を成功させたいという思いがあります。

昨年行われた「ラグビーワールドカップ2019」でも、組織委の職員と大会を運営するボランティア全員が同じユニホームだったと聞いていますが、オリンピックでは過去大会からずっと、ユニホームは全員一緒です。

もう一つ、「誰が派遣社員で誰がボランティアかわからない」ということはありません。というのも、3月以降には具体的な役割・活動場所をお知らせし、「承諾」いただくと、それが決定します。

その後、具体的なシフトが決まり、5月、6月くらいから順次会場別研修が始まります。ここで、会場の責任者、組織委の職員などが顔を合わせ、一緒に研修やミーティングを行うのです。ですので、ボランティアの方が「初めて会った知らない人と一緒に活動する」ということはありません。

もちろん、ボランティアの中には活動経験の豊富な方も多くいらっしゃると思います。もし「こんなやり方ではやりづらい」といったことがあれば、ぜひ、これらの職員とのミーティングの場でご意見、ご要望などをお聞かせいただきたいと思っています。

組織委員会 総務局 ボランティア推進部 部長 兼 人事部 担当部長 傳 夏樹氏