そこで、『ユーザー登録を確認させて頂きますので、お名前とお電話番号をお伺いできますでしょうか?』と告げると、男性客は、『はっ?そんなの聞いてどうするんだよ!ともかく、この変になってるのをなんとかしてくれよ!』と、こちらの問いには答えてくれようとしません。

それならば、とりあえず症状を確認しようと、『では、画面にはなんと言うメッセージが表示されていますでしょうか?』と問いかけるSさん。すると男性客は、『英語だから読めねーよ!』と一言。Sさんは『そのままアルファベットを読み上げて頂いて、けっこうですよ』と、フォローしますが、男性客は『あぁ、面倒くさい!!見りゃ分かんだろう!』と全く話になりません。しまいには、『もう女じゃ話になんねー!男だせ、男!』と言いたい放題。

結局、根気よくSさんが対応した結果、単にパソコンとディスプレイのケーブルがちゃんと繋がっていなかっただけということがわかったそう。このようにお互いの顔が見えないということで、気が大きくなり、相手を軽視した言葉を投げかけてくる人も、中にはいるようです。

事例3)コンビニでおきたクレーマーエピソード

警察沙汰になったクレーマーエピソードもあります。2018年11月のこと、福岡県北九州市のコンビニで、顧客が18歳の女性店員に土下座を要求するという事件がありました。事件を起こしたのは30歳の男性。その女性店員に対して、『殺すぞ!』という暴力的な言葉で脅したり、レジにあったトレイを投げつけるといった行為も行ったそうです。結果、その後、男性は強要と威力業務妨害の疑いで逮捕されました。