その間に行楽地の事業所が倒産したりしないように、政府やメインバンク等々がしっかり支えてくれれば、ということですが。
日本企業の設備投資の落ち込みも、景気を下押しするでしょう。「何が起きるかわからないから、工場の建設はとりあえず1年様子を見てからにしよう」と考える企業が増えると、設備機械等々の売り上げが落ち込み、景気に悪影響を及ぼすわけです。
もっとも、こちらは新型肺炎が収束すれば、様子見していた企業が設備投資を再開するでしょうから、景気への影響は一時的なものにとどまるでしょう。
中国向けの輸出の減少は痛手だが
中国の経済は、すでに相当痛んでいると思われます。人の移動が制限されているわけですから、生産活動も滞っているでしょうし、行楽需要などは壊滅的な減少を見せているはずですから。
したがって、中国向けの輸出は相当減るでしょう。もっとも、半年後に中国経済が正常化すれば、輸出も元に戻るでしょう。サービスの需要に比べて、物の需要は一度落ち込んでも戻りやすいでしょうから(買いたかった日本製品を、買えるようになったから買う等)、減った分の一部は取り戻せるかもしれません。
したがって、中国向けの輸出の減少が日本経済に与える影響も一時的と考えて良さそうです。