育児中、最も大変なのはここでしょう。自分の時間がない、ご飯も食べられない、お風呂でシャンプーができないどころか、「トイレにさえ行けない」時期です。

ずっとママと一緒がよくて、キッチンに3分も立てず家事が進まない。言っても分からないので、何でも口に入れるし、外に出れば自分の好きな方へ歩いて行ってしまう。

何度も病気にかかり、夜間救急に駆け込むことも。ずっと抱っこで肩と腰が痛い。2歳のイヤイヤ期は、毎日着替えもお風呂も外出も拒否される…。挙げればキリがないほど、小さな頃は大変です。

3歳を過ぎれば、徐々にですが話せばわかることも増えてきます。きょうだい同士で遊べるようにもなるので、家事に集中できる時間も少しずつ出てきます。そうなると、「やっぱり年齢が大きい」と実感させられます。

生後半年を過ぎたら、自分メインの休憩時間を

末っ子が3歳になる今、振り返って思うのは「自分のことをメインに考えて休憩するべきだった」ということ。

「育児中は適度に休憩や息抜き、リフレッシュを」と思ってはいたものの、結局家事のついでに音楽を聴いたり、5~10分休めればよい方だったり、子どもが「ママ~」と寄ってくるので休めないことばかりでした。

それは、自分の休憩時間を「育児のついで」と考えていたから。今思えばもう少し自分を大切に、自分の人生を考えて、自分のために動いてもよかったと思っています。

母親という大役を担ってはいるけれども、まずは「自分」がしっかりしていなければ、心身の余裕をもった育児ができません。自分を大切にしなければ、周囲も大切にできないのは、親であっても同じこと。

乳幼児育児をするママには、毎日休むときぐらい自分をメインに考え、大切にしてほしいと思います。

宮野 茉莉子