繰上償還されにくい投資信託の傾向
最後に、繰上償還されにくい投資信託の特徴を上げておきましょう。現時点で30年以上運用されている投資信託を参照すると、次の傾向がわかります。
- 主要株価指数(日経平均株価、TOPIX [東証株価指数] など)に連動するもの。日本の投資信託の歴史的な事情もあり、現存する投資信託の中ではこれらの指数に連動するインデックス投信がほとんど。
- したがって、今後30年以上運用されるであろう投資信託は、主要株価指数(前述及びS&P500指数やNYダウ平均など)に連動する投資信託やETF(上場投信)。
ご参考としていただければ幸いです。
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太田 創(一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事)
執筆者
関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。