夜勤のシフトがあることは納得のうえ入社。でもある日、Aさんは体に違和感を覚えるようになります。

「体力仕事が続いていたからか、日中に意識が途切れるようになって。はじめて命に危険を感じるようになったのは、車の運転中です。急に意識が遠のくようになって、『これはヤバイ』と思い上司に休みを申請しました」

ワラにもすがる思いで上司に相談したAさん。しかし、上司から放たれた言葉に耳を疑います。

「『この忙しい時期に休むのか、周りのことを考えろ!』と怒鳴られましたね。さらに『別にやめてもいい、お前の代わりはいくらでもいる』とも言われました。ショックを通り越して、唖然としてしまいましたね」

好きな仕事はしつつ、環境を変えることもできた

「正直、まさか自分がブラック企業に入るとは思っていませんでした。働いていても、なんかだか忙しいなあ〜くらい軽く考えていて。いま思うと、感覚が少しマヒしていたのかもしれませんね」