現在の状況の各企業の業績への影響を直視するのは、現時点を考えれば、3月期決算の企業であれば、4月末から5月中旬までの通期の業績決算発表が中心となろう。

もっとも、小売業のように月次売上高を発表している企業であれば、まずは2月の業績がどこまで落ち込んでいるのか、またECを展開している企業やそのサポート企業であれば足元の状況が分かるケースであればそれらが注目点となろう。

また、3月決算企業の2020年度の決算見通しも基本的には保守的に見通す企業が多くなり、ガイダンスも横ばいや減益予想を行う企業が増えてくると予想される。そうした中、株価が上がりにくくなるというのはメインシナリオとしてみておかなければならないであろう。

米国の大統領予備選挙や新型コロナウイルスの影響と株式市場

米国の大統領予備選もあり、今年はある程度安定した株式市場の動向を予想していた向きは東京オリンピックまでは株価は堅調かな?と思ったかもしれないが、アジアを中心にその前提が崩れつつあるということは考慮しておくべきであろう。

世界の製造業の中心ともいえる中国、そして日本で新型コロナウイルスの影響が無視できなくなっている中で、米国株だけが好調であり続けるということは考えにくい。