次は「貯め方」。一番無難なのは銀行などへの預貯金でしょう。給与天引きなどを利用した先取り貯金で、若いうちからコツコツ貯める習慣をつけましょう。
また、投資・運用でお金を育てるという方法もアリでしょう。株や投資信託などは、リスクはあるものの、普通の預貯金よりも大きく利益を出せる可能性も。iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)などの税制優遇はビギナー向けといえますので、貯蓄の方法として検討してみてもよいですね。
「自己投資」で自分の内面を磨くことも、長い目で見るとプラスになる可能性があります。資格習得やジム通いなどは、長い目で見るとキャリアアップや健康維持に繋がったり、そこでの人脈が孤独を乗り切るきっかけとなったりするかもしれません。
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そして、生活の基盤となる「住居」。
持ち家や実家であった場合、リフォーム代を確保しておく必要があります。「1人で住んでいるのに、部屋数が多くて掃除が行き届かない」と維持・管理に苦労してしまう場合は、1人住まいに合った住宅を探しておくのも良いでしょう。
賃貸暮らしの場合は、高齢になってからの物件住宅探しは、家賃滞納や孤独死などを懸念され、入居審査に通りにくいという話をよく耳にします。そのため、おひとりさまを覚悟したのであれば早めに老後の住居を確保しておくのも良いでしょう。小さめの間取りなら分譲マンションなどに手が届きやすいかもしれません。
また、今後は賃貸でもシニア向けのサービスが充実している住まいがもっと出てくる可能性もあります。ただ高齢者人口は今後も増加傾向であることが予想されていますので、入居するのに苦労しないように早めに情報収集をすると良いでしょう。
収入や貯蓄額と相談しながら、理想の住まい探しをしたいですね。
まとめ
「結婚願望はあるけれど…」という人だけでなく、自ら生涯独身を選ぶ女性も増えている時代。「おひとりさま」の人生を少し心細く感じるときもあるかもしれませんが、それ以上に一人だからこそ味わえる楽しみや充実感もあるはずです。
若いうちから老後を見据えた準備を始めましょう。
【参考】
「おひとりさま」集英社「情報・知識&オピニオン imidas」 時事用語事典
「家計調査報告(家計収支編)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」総務省統計局
人口統計資料集「性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2015年」国立社会保障・人口問題研究所
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
LIMO編集部