「おひとりさま」――もともとは飲食店などを一人で訪れる顧客をこう呼びましたが、最近は「結婚しない人生を選んだ人」をさすポジティブな意味合いが定着した感があります。

「おひとりさま」を自ら選ぶ人も増えている一方、「結果的に『おひとりさま』になっていた」という人も。

ここでは3人の女性がなぜ「おひとりさま」になったのか、その理由をご紹介し、「おひとりさま」の不安の解消方法について考えていきます。

「おひとりさま」ってどれくらいいるの?

集英社の「情報・知識&オピニオン imidas」によると、ジャーナリストの故・岩下久美子さんが、「おひとりさま向上委員会(1999年設立)」で「一人の時間を楽しむ自立した女性のあり方」として「おひとりさま」を提唱して以来、ポピュラーになったようです。

まず、下のグラフをごらんください。(グラフ「50歳時の未婚割合の推移」参照)

50歳時の未婚割合の推移(国立社会保障・人口問題研究所の資料をもとに編集部作成)

このデータによると、2015年、50歳の時に結婚歴が一度もない人の割合は女性で14.06%、男性で23.37%。1990年以降、男性のほうが高い傾向は変わりませんが、男女ともに右肩上がりです

背景には、仕事を持つ女性が増えたことなどが考えられますが、女性には女性特有の不安がつきもの。特にお金の面で不安を抱える人が多い印象があります。男性に比べて収入が低い傾向があるうえ長寿なのですから当然です。

次は、「気づいたらおひとりさまに…」という、3人の女性の経験談です。