シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2020年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年2月4日に更新された壱番屋の2020年1月既存店売上高は、対前年同月比100.3%となりプラス成長。内訳は客数98.4%、客単価101.9%であり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーしてプラス成長となりました。

また全店売上高も100.3%とプラス成長になり、既存店・全店ともにプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

今期の既存店売上高はプラス成長7カ月、マイナス成長4カ月という状態。客単価は全ての月でプラスを維持するものの、客数はプラス月が3カ月に留まっています。特に下期はプラス月が11月のみと苦戦中です。

また全店売上高もプラス月7カ月、マイナス月4カ月であり、既存店同様の推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2018年から5,300-5,400円でフタをされた状態でしたが、昨年12月に5,500円に到達。その後も上昇が続き1月23日には6,130円まで上昇しました。現在は若干下落し、5,800円付近で取引されています。

既存店売上高は客数のマイナスが続く中で、客単価のプラスによりプラス成長を維持する状態が続いています。客数のマイナストレンドがどこまで続くのかが注目されます。

壱番屋の過去1年の株価推移

参考資料:月次情報(2020年1月度)

LIMO編集部