また、前年同期(2018年4月1日~2018年12月31日の売上高317億8,000万円 セグメント利益6億2,500万円)と比較すると、売上増額にもかかわらずセグメント利益が3億2800万円減益となっています。

「いなげや」の「2020年3月期第3四半期」の前年同期比減益額が2億7,200万円であるため、比較することで今期決算の前期比減益が、ドラッグストア事業に大きな原因があることがうかがえます。

ドラッグストア事業が増収減益となった原因は?

このような「増収減益」となった原因として、一般的には「災害等による特別損失」や「売上原価の増加」が考えられますが、「2020年3月期第3四半期決算短信」によれば、特別損失は前年と比較してむしろ減少しています。また、売上原価も前年と比較して減少しています。

決算書内では「ドラッグストア事業において5店舗の新設と11店舗の改装を行った」と記載されていますが、「いなげや」のドラッグストア事業の子会社である「ウェルパーク」の店舗新設や改装は、毎年のように行われています。
決算書には、この大きな増収減益に関する詳しいコメントが記載されていませんでした。