実際に給食を楽しんでみよう!
ここまで給食の歴史や現状を見てきましたが、実はかつての給食や現在の給食を食べられる場所や機会があります。
給食を提供してくれる飲食店
筆者は今回、香川県にある「二十四の瞳 映画村」で給食セットをいただきましたが、全国にも給食セットが食べられる飲食店がいくつか存在します。
東京・山梨・大阪・名古屋・福岡などにもあるようですので、「給食を食べてみたい」という人は、ぜひ「給食 店 ○○(都道府県名)」を入力してインターネット検索してみてくださいね。
給食試食会
ふだん子供たちが食べている給食を保護者にも味わってもらおうと、「給食試食会」を行っている小・中学校も多いようです。試食できる給食のメニューは学校によってまちまちですが、人数の変動にも対応できるようになのか、毎年のようにカレーが出るという学校もあります。
チャンスは1年に1度きりというケースが多いようなので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。もし、小・中学校にこだわらないようであれば、保育園などでも給食を試食できるイベントが行われている場合もあります。
彩りや品数などの違いはあるにしろ、保育園の給食も小・中学校の給食も、どちらも栄養バランスがしっかりと考えられていることが伝わってきます。限られた給食費のなかでやりくりをしてくれている調理員の方への感謝の気持ちがあらためて湧いてくるという人も多いようです。
機会があればぜひ、試食会に出席してみてくださいね。
全国学校給食甲子園
甲子園といえば、春・夏の高校野球をイメージするという人も多いかと思いますが、冬には「全国学校給食甲子園」が開催されています。
この大会は、「食育の啓発や地産地消の奨励」などを目的に2006年から開催されており、昨年2019年度には、1400校を超える応募校(給食センターを含む)が優勝を競っています。
今年2020年12月にも、第15回全国学校給食甲子園がおこなわれる予定です。興味のある人は、応募件数の発表がなされる夏頃から、出身校や出身の都道府県の給食献立を応援してみてはいかがでしょうか?
「おいしい給食-劇場版-」
実際に昔懐かしい給食を楽しみたいものの、近くには「給食を提供してくれるお店がない!」という人には、2020年3月6日(金)にロードショーが決定した「おいしい給食-劇場版-」をおすすめします。
こちらの映画は、市原隼人主演で2019年10月から12月まで放送されたドラマの劇場版。ドラマの内容は、中学教師でもあり給食マニアでもある甘利田 幸男(あまりだ ゆきお)と、給食を愛するがゆえに自由と変化を求める「神野ゴウ(佐藤大志)」の戦いが繰り広げられるという学園グルメコメディです。
劇場版では、甘利田と神野の愛する給食が、なんと廃止になるという危機に直面します。ソフト麺やミルメークといった懐かしい給食メニューを、劇場で楽しんでみてはいかがでしょうか。
【参考】
全国学校給食会連合会
公益財団法人 学校給食研究改善協会
国立公文書館アジア歴史資料センター
学校給食の歴史―つるおかの給食―(鶴岡市公式ウェブサイト)
学校給食ニュース(全日本自治団体労働組合、日本教職員組合、日本消費者連盟、全国学校給食を考える会の四団体により発行)
※記事内の「二十四の瞳 映画村」関連の写真については撮影・掲載の許諾済。
山内 良子