メディアに取り上げられて知名度があがっても、投資の勝率を上げることはありません。メディア掲載で投資の活躍が知られることで、書籍出版や講演依頼など、副次的なビジネスの発生もあるかもしれません。しかし、本格的に投資で生活をしているような人は、そうしたビジネスの収益の額は、一時期投資活動を中止してまで、やりたいほどのメリットには映らないのではないでしょうか。

筆者はある経営者との会食の席で、知り合った投資家がいました。彼の知名度はゼロに等しく、名前はネットに一切出てきません。しかし、彼は資産家であり、資産は数億円を優に超え、投資先の株の配当金や不動産賃料だけでも十分豊かに生きていけるほどなのです。

このように驚くほどの資産を運用する投資家も、全員が可視化されているわけではないのです。

目立ちたくない地主

ビジネスの経営者や投資家以上に目立ちにくい存在があります。それは地主です。代々受け継いできた土地(不動産)を持っており、派手にビジネスや積極投資をするでもなく、不動産などから長期的に収益を得続けるような「守り」の地主は目立つことはメリットどころか、デメリットにすらなり得るのです。