筆者は高級フルーツビジネスや、英語のオンライン講座といった複数のビジネスを持っていますが、メディアに取り上げられるメリットはこれまでの実体験で感じています。

自社商品の高級フルーツが地上波の有名番組で取り上げられた時には、放送開始後わずか2時間で当時の2カ月分に匹敵する売り上げを記録しました。2時間で2カ月分の売り上げですので、すさまじい宣伝効果です。

また、その他でもビジネス誌などにメディア掲載されたことで、書籍の商業出版、講演依頼、テレビやラジオ出演、インタビューなどの副次的な収益につながったことがあるので、メディア掲載を経営戦略論で語る意義は大いにあると言えます。

こうした事情があり、ビジネスの経営者は積極的にメディア掲載をすることで、ブランディングや権威性を獲得するインセンティブが働くことで「目立つ」わけです。

投資家にとって目立つことにメリットはない

その一方、投資家といった職業は事情が大きく異なります。

投資家はビジネスの経営者などと異なり、メディアに取り上げられて目立つメリットはほとんどありません。投資は最初から最後までソロプレーが原則であり、チーム戦はできません(集合知から得られる情報力、といった要素は今回省きます)。