二度に買うべし 二度に売るべし

利益確定売りをしようか悩んでいる人、これから新たに買い向かおうとしている人には、ぜひ読んでほしい格言です。

この意味を一言で表すなら「買い急ぐな、売り急ぐな」ということです。一気に売買して、その後に株価がさらに上昇・下落となったとき“あー、早まった”と後悔しないためです。年明けのイラン危機でバタついて失敗した人にはグサリと突き刺さる内容かもしれません。

また、仮に売買に失敗したとしても、二度に分けていれば、被害は半分で済むという意味も含まれます。投資家に必要なことは、周囲に流されずに冷静に行動するということではないでしょうか。

買いにくい相場は高く、買いやすい相場は安い

これは、「買いづらい相場に限って(その後)高くなり、買いやすい相場に限って(その後)安くなる」という意味です。

“買いづらい相場”とは、たとえば、株価指標などで非常に割高感がある、株価が天井圏にある、相場が弱気一色にある、などの状況と言えます。こういう時、投資家はなかなか手を出し難いものですが、そういう時に限って、その後に株価が上昇するという皮肉めいたことが多々起こります。

また、“買いやすい相場”とは、この逆の場合で、その後に株価が下落することが多いということになります。