現在の個人投資家が持つ4つの思惑は?

さて、このような状況で新しい年の相場がスタートし、冒頭で記したようにイラン情勢危機で波乱の幕開けとなりました。年明けの株価急落で慌てて保有株(投資信託を含む)を売却してしまい、“早まった!”と後悔している人も少なくないかもしれません。

こうした方を始め、個人投資家の方々が持つ思惑は、次の4パターンではないでしょうか。

  1. 今は少し調整しているけど、まだ株価上昇は続くのでこのまま“ガチホ”したい
  2. 株価上昇基調となってそろそろ半年になるので、いったん利益確定売りのタイミングを計りたい
  3. すっかり上昇相場に乗り遅れたが今から参戦できるだろうか
  4. 年明けの乱高下時にあたふたして失敗した、何とか挽回したい

この中で、最も多いと推察されるのが、3)の“上昇相場乗り遅れ組”です。なぜならば、毎週東証から公表される「投資部門別売買状況」を見る限り、この半年間における個人投資家の売り越し(注:買った株式金額より売った株式金額のほうが多い)が鮮明だからです。

確かに、昨年9月以降の株価上昇を“利益確定の好機”と捉えた人が多くても不思議ではありません。そして、“上昇相場乗り遅れ組”となった個人投資家の多くが、今から参戦するのはどうなのかと悩んでいると考えられます。