株式相場の上昇が続く! 波乱のスタートも、気が付けば再び昨年来高値を更新

株式相場が高値圏でやや膠着状態となっています。新しい年2020年は、米国とイランの緊張拡大を懸念して乱高下する波乱のスタートとなりましたが、いつの間にか株価は昨年来高値を更新しました。1月17日には日経平均株価が一時24,115円を付け(昨年来高値更新)、約27年ぶりの高値を付けた2018年10月の24,448円に再び迫る勢いです。

その後は24,000円が上値抵抗線になりながらも、この水準を挟んだ高値圏で揉み合っている状況が続いています。

思い返すと、今から約5カ月半前は株安が鮮明になっていました。米中貿易摩擦問題の長期化懸念を背景に、昨年8月6日には20,000円割れ寸前(20,110円)まで下落し、当面の株式相場は低迷を余儀なくされるという見解が支配的になっていたのです。

ところが、動く時には大きく動くのが株式相場です。

9月初旬から鮮明となった株価上昇は、10月初旬にやや調整したものの、12月13日にはあっさりと24,000円台を付けました。わずか4カ月少しの間に約+4,000円も上昇したわけです。

当然、既に保有していた株式や投資信託の多くは軒並み値上がりしましたから、相場下落に惑わされずに“ガチホ”※していた人は優越感に浸って、幸せな年末を過ごしたでしょう。逆に、9月以降の相場上昇の波に乗り損ねた人は、忸怩たる思いを強めたと推察します。

※「ガチ(本気)でホールド (保有)する」の意

日経平均株価の過去1年の推移