一瞬何かもの言いたげな表情になりましたが、Kさんの強い言葉に、だんだんとうつむきます。その後も続くKさんの叱責を黙って聞いていましたが、しばらくすると、小さな声で「ごめんなさい。」というと、次男嫁はそそくさと2人の子を連れて帰ってしまったそうです。

ちょうどカットが終わり、Kさんに巻いていたケープを回収しながら「それで、次男のお嫁さんとは、仲良くなれましたか?」と聞いてみるSさん。Kさんは答えました。「ちょっとまだぎこちないかしら?やっぱり遠慮して、孫たちを預けてくれないの。ちょっと厳しく言い過ぎたかしら?若い人は難しいわねえ。」

まとめ

Kさんがお会計を済ませて帰った後、Sさんが席を片付けていると、途中で入ってきて、自分の順番を待っていた初老の女性が話しかけてきました。「今のお客さんの話、すごく考えさせられたわ。私ね、今度結婚する息子がいるの。お嫁さんとのお付き合いは、いろいろ気をつけなくてはいけないことが多そうね。」とぼそり。

嫁姑問題というものは、えてしてどちらかに悪気があるから起こるというものではないのかもしれません。

LIMO編集部