しかし、いざ近くに暮らし始めてみると、次男嫁は、それまでワンオペ育児が当たり前だったようで、まったくKさんに孫を預けるということをしてくれません。何度も「子どもを見てほしい時は言ってね。」と言いましたが、次男嫁は「はい」と返事はするものの、いまかいまかと待っていても、次男嫁から孫を見てほしいというヘルプ要請は一向にきません。
だんだんとKさんは、「次男嫁は、私を信用してくれてないんじゃないかしら?」と疑心暗鬼に陥るようになりました。

「まあ、遠慮してる雰囲気ではありますよね。」と、Kさんの髪を整えながら相槌をうつSさん。するとKさんは言いました。「でもね、義理とはいえ親子になったのよ。もっと甘えてほしいじゃない。だから、思い切ってこちらから連絡をしたの。」

たまらずKさんがとった行動

電話に出た次男嫁に向かってKさんは訴えました。「どうして、孫たちを預けてくれないの?そんなに私が信用ならない?私たち、家族でしょう?水くさい。」Kさんの言葉に、次男嫁は、電話口の向こうで戸惑っている様子だったといいます。「私もふだん家にいますし、お義母さんの手を煩わすほどのことがないというか…。」というはっきりしない返事。そうこうしているうちに、電話の向こうから「外行きたい~」と騒ぐ上の子の声と、ぐずっているらしい下の子の泣き声が聞こえてきました。「ここ数日、下の子の具合が悪くて。上の子が外に出られずに今ちょっと騒いでいるんです。お義母さん、申し訳ないんですが、いったん電話を切ってもいいですか?」と次男嫁。

電話を切ろうとした次男嫁に「そういう時にこそ、家族に頼るものじゃないの?あれなら上の子連れてきなさいよ。面倒見るから。」とKさんは言いました。「いや、今2人連れて出るのは大変で…。」という次男嫁。「ほら、また遠慮する!とにかくどっちでもいいから連れてきなさい。預かってあげるから!」と押し切りました。

数分後、次男嫁はKさんの家に現れました。「今、眠っているので下の子をお願いします。お義母さんが寝かせてくれている間に、私が上の子を公園に連れて行きます。もし下の子が起きて騒いだら、携帯で呼んでくださいね。」