しかし、最近ではそうしたバブルは珍しいと言えるでしょう。誰が見てもバブルだ、という場合には、政府や中央銀行がバブル潰しを行う場合が多いからです。
そこで、最近のバブルは「バブルか否かは、その時はわからない。潰れて初めてバブルだったとわかる」というものが多いのです。平成バブルの時も「日本経済は世界一だから地価や株価が高いのは当然だ」と考えた人々がバブルだと思わずに買っていた、というわけですね。
実際、日本経済を動かしていた人の中にも自宅を購入した人が大勢いました。バブルだと思っていたら、自宅は買わずにバブル崩壊を待つはずなので、彼等もバブルだと思っていなかったのでしょう。
そうだとすると、今の米国もバブルかもしれません。そうした場合に備えて筆者は、バブルか否かを見分ける4条件を自分なりに決めていますので、それに当てはまるか否かを考えてみましょう。4条件は以下の通りです。
1. バブルを疑う人がいて、それを否定する人が出てくる
平成バブルの時には「日本経済が米国に勝ったのだから、地価や株価が高いのは当然だ」と言われ、ITバブルの時には「ITは夢の技術だから株価が高いのは当然だ」と言われていました。「今回は、これまでとは事情が違うのだ」という人が増えてくると、バブルが疑われますね。