考え方としては悪くない。

でも、そのエネルギーを、目の前のことに集中させてみてはどうだろう。素晴らしい未来を「頑張って手に入れようとする」のではなく、現在を完璧にすることで「自然に引き寄せる」──この2つのアプローチは全く異なるものだ。

つまり、現在という与えられた時間を精一杯大切にして生きていると、苦労せずともより良い未来のほうが勝手に近付いてきてくれるということだ。こう考えると、物事がうまくいきやすい。

不自然にモチベーションを上げようとしない

自分で自分を激励したり、肯定的な考え方や言葉を書き留めた長いリストを作ったり、モチベーションを上げてくれる音源を寝室や車の中にこっそり潜ませておいたり……。こういった「やる気を起こす」ハウツーの類は確かに効果がある。ただ、継続するのは大変だ。

なぜこういう方法がなかなか続かないかというと、競走馬のようにやみくもに走らされる感があるからだ。私がクライアントにコーチングをするときは、無理やり手綱をつけて引っ張るようなやり方ではなく、すでにクライアント自身が持っているものに目を向けてもらうようにしている。