物事がうまくいかないなと感じるとき、どういう行動をとればいいでしょう。

しっかりとした目標を持ち、計画を立て、モチベーション高く取り組む――そう教えられてきたのではないでしょうか。

しかし、パーソナル・コーチングの父と呼ばれたトマス・レナード氏によると、魅力的な目標を立てて、モチベーション高く、計画通りに実践しようとする人ほど、うまくいかないと喝破します。

世界的ロングセラーである、トマス・レナード氏の著書『SELFISH(セルフィッシュ)』(祥伝社)のなかから、うまくいく人が実践している目標との付き合い方をご紹介していきます。

魅力的なゴールを持つ人ほどうまくいかない理由

金持ちになること、世界を変えること、偉大な人物になること。いろんなゴールがあると思うが、これらに惑わされて自分を見失ってはいけない。現在よりも未来のほうがずっとわくわくすると感じるときは、ゴールという目的地のほうがプロセスという旅路よりも自分の中で重要になってしまっている。

人生における本当のギフトは現在にあるのに、だんだんそれに気付かなくなってしまうのだ

そうして目的地に辿り着いたとしても、遠く離れていたときには輝いて見えたゴールは、近付いてみると色褪せていて、「思っていたようなものとは違う」ということになりがちだ。

人生が思い通りにいっていないとき、多くの人がまず思い浮かべるのが、より良い未来に向けて何か目標を設定しよう、ということではないだろうか。