また、英公衆衛生局は2018年のプレスリリースに、英専門機関の調査結果で、イギリスの電子タバコは紙のタバコよりも健康被害が95%少なく、1年間で2 万人が禁煙に成功したことが明らかになったと公表しています(※3)。

イギリスではバランスよい規制で効果的に利用されているようです。

2019年6月、米FDAは連邦判事に急かされ、電子タバコ販売前承認申請(PMTA)に関する最終ガイダンスを公表しました。電子タバコメーカーやイーリキッドを独自にミックスして販売するベイプ・ショップは、今後販売を継続する製品についてFDAにその身体への影響についての科学的な証拠などを含めた承認申請を提出することになっています。

PMTAの締め切りは2020年5月ということで、規制はようやく厳しくなりつつあるようにはみえますが、実際はどうなることか。今回の中途半端な禁止措置や、今までの取組み姿勢を考えると米政府がどこまで本気なのか、今後の行方が気になるところです。

【参考】
(※1)“FDA to Ban All E-Cigarette Pod Flavors Except Tobacco and Menthol”THE WALL STREET JOURNAL.
(※2)“The US and UK see vaping very differently. Here's why”CNN
(※3)“PHE publishes independent expert e-cigarettes evidence review”Public Health England

美紀 ブライト