中高生に最も人気のJUUL社などが販売するカートリッジ式(ポッド)のフルーツ風味の販売は禁止となりましたが、メンソール風味とタバコ風味は今まで通り販売継続されます。
ベイプ・ショップが扱う「オープンタンク式」(好みのe-liquid(イーリキッド) またはe-Juiceという液体をベイピング・デバイスのタンクに充填するモノ)に関しても今まで通りです。
トランプ大統領が全面禁止にしなかったのは、表向きには「成人にとっては紙のタバコの代替となり、禁煙支援にも効果的であるから」としています。
また、ベイプ産業への影響を懸念する産業関係者や保守主義のロビイストからの圧力が高まったことも理由の一つです。
確かに、全面禁止だと市場規模が年間数十億ドルにまで成長した産業に与える影響は大きいでしょう。街角の小さなベイプ・ショップは潰れてしまい、関連企業からも失業者がでてしまうのは想像がつきます。
しかし、何よりもトランプ大統領が優先したいのは「2020年の大統領選挙での再選」です。トランプ大統領が勝たなくてはならないいくつかの州には、ベイピング愛好者が比較的多いようです(※1)。
意味のない禁止措置
当然、公衆衛生関連の専門家達や保護者団体の間では「こんな中途半端なやり方では子供を健康被害から守れない」という批判の声が上がっています。