実は、高齢者のなかにも、金融リテラシー格差が存在することがわかってきました。そもそも、高齢者だからといって、必ずしもお金に関する経験が豊富だとは限りません。お金に関わる新しいサービスや技術が次々と登場して、古い経験がそれに追いつかないという要因もあるでしょう。

また、幅広い世代で貧困化が進んでいることも見逃せない問題です。お金に関する多様な経験を蓄積できないまま、老後を迎えてしまう人が増えています。

一方、「金融リテラシーについて自信過剰な人ほど詐欺被害にあいやすい」という状況も浮かび上がってきました。詳しくみていきましょう。

(参考記事:『金融リテラシーを高めるのは保有資産の大きさよりも経験の積み重ね』)

金融リテラシークイズを体験してみよう

金融広報委員会は『金融リテラシー調査2019年調査』のなかで、金融リテラシーの高さをチェックするための「金融リテラシークイズ」を実施しています。

まずは、クイズの内容について具体的にみていきましょう。たとえば、「家計の行動に関する複数の記述のうち、適切でないものを選べ」という問題です。