シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくら寿司(2695)の、2019年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年12月6日に更新された、くら寿司の2019年11月既存店売上高は、対前年同月比101.1%となりプラス成長。なお、速報時点では客数と客単価の内訳は開示されていません。
一方で全店売上高は106.1%であり、既存店及び全店ともにプラス成長を果たしました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。
既存店売上高は11月がプラス成長となり、2020年10月期は幸先よいスタートを切りました。前期はプラス成長月が1カ月にとどまっており、11月のプラス成長は5月以来となりました。
全店売上高は9月からプラス成長が3カ月継続しており、今期もプラスせ長でのスタートとなっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、昨年5月の8,340円を天井として階段状に下落。今年に入り、6月3日4,080円、8月26日3,965円の両者でWボトムのチャートを形成した後は着実な上昇が続き、11月末頃より5,000円超えをうかがう動きとなっていましたが、12月10日終値で5000円台に乗りました。
2019年10月期は既存店売上高のプラス成長月が1カ月と不振が続きましたが、今期は11月からプラス成長となりました。今後継続的にプラス成長を維持できるのか、という点が注目されます。
参考資料: 月別推移
LIMO編集部