1. 香港 銅鑼湾(コーズウェイベイ) 296 (賃料:平米・万円/年、以下同)
2. 香港 尖沙咀(チムサーチョイ) 277
3. ニューヨーク 五番街 250
4. ニューヨーク タイムズスクエア 194
5. ロンドン ニューボンドストリート 193

これらのデータを見ると、香港がずば抜けて高いことが分かりますが、ニューヨークやロンドンよりも高いのは驚きです。

また、東京(銀座)もアジアでは3番目ですが、驚くのは賃料のレベルが香港の半分以下(新宿は約3分の1)であることです(余談ですが、最近の香港で騒乱があっても中国が香港を決して手放そうとしていないのは、こうした不動産価値にもあると思います)。

さらに、かつて東京にアジア本部を設置していた多くの外資系金融機関が、香港やシンガポールに本部を移していることも見逃せません(筆者のかつての勤務先での実体験です)。ヒト・モノ・カネの動きが完全にアジアシフトしていることが分かります。

結局、商業地の賃料が高いということは、そこで販売している商品やサービスも高いわけで、観光を通じて同じ効用を得るのであれば割安な日本に足を伸ばしたほうがおトクということになります。