まとめ:月次数字を見ることの大切さ

ペッパーフードサービスの月次資料からは、8月の数字が出た9月13日以降、同社の異変を察知できた可能性は高いと言えます。上場外食企業への株式投資を考える際は、月次数字を確認することが大切であると認識できる一例ではないでしょうか。

筆者は先日、平日13時頃に繁華街の「いきなり!ステーキ」に行きましたが、以前は行列が絶えなかった店に並ぶことなく入店。店内は空席が目立ち、ブームの終焉を実感することになりました。

今後同社は店舗閉鎖により、自社店舗同士の競合を減らし懸念であった既存店の収益力底上げを図る考えです。ステーキの一大ブームを巻き起こした「いきなり!ステーキ」は、再び息を吹き返すことができるのか? その兆候は月次数字から見えるのではないでしょうか。

石井 僚一