11月14日、「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスが、通期決算の下方修正を発表しました。
「いきなり!ステーキ」でステーキブームを起こした同社も、遂に成長がストップ。さらに店舗閉鎖等で赤字を計上し、自己資本比率が5%を下回る厳しい状況となりました。しかし、こうした状況は月次の開示資料を継続的に追いかけることで、事前に察知できた可能性があります。
ペッパーフードサービス、通期で▲25億円の最終赤字へ
「いきなり!ステーキ」運営会社のペッパーフードサービス(3053)は、11月14日に第3四半期の最終赤字(四半期純利益▲19億円)に加え、2019年12月期決算の下方修正を発表。通期予想を売上高665億円、営業利益▲7億円、当期純利益▲25億円としています。
急成長を果たした「いきなり!ステーキ」ですが、既に成長はピークアウトしており、既存店売上高は昨年度から対前年同月比マイナス成長が継続中です。
一方では新規出店が続いており、既存店と新規出店を含めた全店売上は対前年同月比でのプラス成長を続けていました。簡単にいえば新規出店の成長で既存店のマイナスをカバーする状態です。