5. 【数字から見えること】検証:夜間の長さと単価の差は電力会社で違い、手がかりは時間帯別の使用量
3社の単価を並べると、夜間と昼の最も高い時間帯の差は、東京電力エナジーパートナーの約7.9円から中部電力ミライズの約22.3円まで、約2.8倍の開きがあります。同じオール電化向けのプランでも、夜間に寄せたときの差の大きさは会社ごとに違います。
夜間の長さも違います。東京電力エナジーパートナーの夜間は午前1時〜午前6時の5時間、関西電力のナイトタイムは8時間、中部電力ミライズのナイトタイムは10時間です。夜間の時間が短いほど、給湯以外の電気を夜間に寄せる余地は小さくなります。
単価は変わることもあります。中部電力ミライズは、2027年4月1日からナイトタイムを19.46円、デイタイムを31.98円にする見直しを公表しています。
自宅の冬の電気代を確かめるには、検針票や電力会社の会員サイトで、時間帯別の使用量を見るのが手がかりになります。夜間以外の使用量が多い月は、給湯機の沸き増しの設定や、暖房を使う時間帯を見直す材料になります。
プランを変えるかどうかは、時間帯別の使用量をもとに、契約している電力会社の料金シミュレーションや窓口で確かめるのが確実です。プランによっては契約期間の決まりもあります。
6. まとめ
オール電化の冬の電気代は、全国の世帯平均で1月の電気の使用量が5月の約1.7倍になるうえ、使う時間帯の単価で差が出ます。大手電力3社では、夜間の単価が昼の最も高い時間帯より1kWhあたり約8〜22円安くなっています。
12月から2月までは国の支援による値引きもあります。まずは検針票で時間帯別の使用量を確かめ、冬の電気をどの時間帯に使っているかを見ておくと、来月以降の請求額の見通しが立てやすくなります。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。実際の電気代は、契約しているプラン・使用量・燃料費調整額などで変わります。料金や支援の詳細は、契約している電力会社や経済産業省の公表でご確認ください。
参考資料
- 環境省「令和7年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果について(速報値)」
- 環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査(令和7年度・速報値)」統計表(e-Stat)
- 経済産業省「赤澤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要(2026年10月30日)」
- 東京電力エナジーパートナー「スマートライフ(オール電化)」
- 中部電力ミライズ「スマートライフプラン」
- 関西電力「はぴeタイムR」
塚本 奈津子