さて、終活にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。今回、終活を既にしていると回答した280名のうち、34.3%にあたる96名が、「就活にかかった費用は0円」だと話しています。
たしかに、家の物を整理するだけなら、大きな金額はかからないでしょう。反対に、不要なものを売って、お金を得られるかもしれません。
しかし、終活にかかった費用の平均値をとると、253.6万円に及びます。「生前整理」には平均254.5万円、「死後の準備」には平均116.6万円かかっているというのです。
何にお金を使ったのか、実際のシニアの声を聞いてみましょう。
「私たち夫婦は「墓はなし」と思っていたが、父母の死後、妹にせっつかれてしかたなく買った。長い不景気でボーナスなし、給料削減が続きお金がなく借金して買う羽目になり、退職金で払う羽目になった。今も墓参りが遠くて面倒。」(岐阜県・63歳・男性)
「10 年前、市営墓地へ応募し当選。近所の墓石店で墓を買ったが、最近になって本当に墓が必要かどうかわからなくなってきた。」(神奈川県・74 歳・男性)
墓の準備をして、お金が必要になった人がいるようです。納骨堂購入か散骨か、死後の納骨をどこの場所にするか、迷っている人も多いようですね。
まとめ
今回は、人生を締めくくる準備について触れました。終活にかかった費用は0円だと既に終活を行っている280名のうち、34.3%にあたる96名が答えています。
しかし、その一方で終活平均費用は253.6万円となっているので、どのような終活をしたかによって差が生じるのでしょう。
終活は、切ない気持ちにもなりますが、整理することによって、理想の終わり方ができるかもしれません。少しずつでも、終活を始めてみませんか。
瀬戸山 佳菜