海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、タイのサムイ島で動物保護をしているSamui Street DogsさんのInstagramアカウント@samui_street_dogsの投稿。

民家の下で右前脚を負傷してうずくまっていた犬を助けたものの、姿を消してしまい、1年以上たった頃偶然に再会した様子を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で7700回再生、約1300件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護師の年収についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【右前脚を負傷していた犬】抗生物質と鎮痛剤を混ぜたエサを与える

エサを与えて見守っていた頃のビスケット1/5

エサを与えて見守っていた頃のビスケット

出所:@samui_street_dogs

海外のSNSで、ある民家の床下で右前脚を負傷してうずくまっていた「ビスケット」との再会が話題を呼んでいます。

レスキューは人づてにビスケットの情報を聞き、現場に駆けつけました。そこには、民家の下にある暗い場所で、じっとうずくまっているビスケットの姿がありました。

ビスケットの右前脚には深い傷跡があり、立ち上がるのもつらそうな様子です。足を引きずりながら数メートル歩くと、またその場に横たわってしまいます。

ビスケットはレスキューを強く警戒していたため、無理に保護しようとはせず、まずは抗生物質と鎮痛剤を混ぜたエサを毎日与えました。

すると4日目には、以前よりも自由に動き回れるようになり、痛みも和らいでいるように見えました。しかし、8日目にビスケットは突然姿を消してしまいます。

あちこち探しましたが、見つけることはできなかったそうです。

2. 再会し、心を許したビスケット

再会し、心を許したビスケット2/5

再会し、心を許したビスケット

出所:@samui_street_dogs

それから1年以上の月日が経ちました。

レスキューが車を走らせていたとき、ある廃墟となった施設の奥に、ビスケットと同じ色の毛並みの犬が見えたのです。

すぐに施設を調査したところ、建物の奥からビスケットが姿を現しました。

当時は強く警戒していたビスケットでしたが、助けてもらったことを覚えているように尻尾を振り、レスキューのそばへ近づいてきます。

レスキューが手を伸ばすと、甘えるように体を擦りつけ、すっかり心を許しているかのような姿を見せてくれました。

ビスケットは少し足を引きずるような歩き方をしていますが、右前脚の傷はすっかり治っていました。

どうやらストリートドッグとして、この地域に暮らしているようです。レスキューはこれからもビスケットの様子を見守るため、この場所に足を運ぶそうです。

ネット上ではビスケットとの再会を喜ぶ声が集まりました。

また、レスキューたちのように、厳しい環境で暮らすストリートドッグを見守り続ける存在への感謝の声も寄せられています。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

八木 七音
ビスケットが1年以上の時を経てレスキューと再会し、尻尾を振りながら近づいていく姿に、心が温まりました。保護当時は強く警戒していたにもかかわらず、体を擦りつけて甘えるような様子を見せたことから、レスキューとの間に安心できる関係が築かれていたのかもしれません。傷がすっかり治り、元気に暮らしている姿を見られたことにも、ほっとしました。

タイでは、飼い主のいないストリートドッグが地域の中で暮らしています。食べ物や安全な居場所を確保することが難しかったり、病気やケガをしても十分な治療を受けられなかったりする犬もいます。そんな犬たちにとって、日頃から様子を見守り、異変があれば気づいてくれる人の存在は、とても大きな支えになると思います。

すべての犬を保護することが難しい状況でも、できる範囲でエサを与えたり、ケガをした犬を治療につなげたりする活動には、大きな意味があると感じます。厳しい環境で生きる犬たちを見守り続けるレスキューの皆さんに、感謝したいです。ビスケットがこれからも穏やかに暮らしていけることを願っています。

4. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。

ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」
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参考資料

八木 七音