2. 交換の窓口は日本銀行の本店・支店

損傷したお札や硬貨の交換(引換え)を正式に受け付けているのは、日本銀行の本店および全国の支店です。

電算センターや発券センター、国内事務所では取り扱っていないため、注意が必要です。

2.1 持ち込みから受け取りまでの流れ

窓口では、まず「引換依頼書」に必要事項を記入して提出します。

その後、日本銀行が引換基準に沿って損傷の程度を判定し、番号札を受け取って順番を待ちます。

判定が終わると、引換換わり金を現金で受け取れます。

この引換え手続きに手数料はかかりません。

2.2 事前の予約がすすめられている

日本銀行では、窓口が混み合うことを避けるため、事前の予約が推奨されています。

特に、枚数が多い場合は予約が重要になります。

受付時間は平日の9時から15時までで、郵送による引換えは受け付けていません。

3. 最寄りの銀行やゆうちょ銀行でも交換できるのか

「わざわざ日本銀行まで行かなくても、近所の銀行やゆうちょ銀行で交換できるのでは」と思う人も多いかもしれません。

日本銀行が公表している資料で確認できる範囲では、個人が損傷したお札・硬貨を持ち込む正式な窓口は、あくまで日本銀行の本支店です。

一方で、日本銀行と当座勘定で取引のある金融機関が、顧客から預かった損傷現金を取りまとめて日本銀行に取り次ぐという業務上の仕組みも存在します。

ただし、これはすべての金融機関の、すべての窓口で必ず行われているサービスとは限りません。

個々の金融機関が実際にその場で交換や取次ぎに対応してくれるかどうかは、日本銀行の公表資料だけでは判断できない部分です。

損傷したお金を持ち込む前には、最寄りの金融機関に直接問い合わせて確認しておくと安心です。

4. 硬貨の交換基準は「重さ」で決まる

お札とは別に、硬貨にも損傷時の交換基準が定められています。

硬貨の場合は、お札のような面積ではなく、量目(りょうめ、重さのこと)をもとに判定される点が大きな違いです。

4.1 金貨とそれ以外の硬貨で基準が異なる

金貨については、本来の量目の98%以上が残っていれば全額での交換が可能です。

金貨以外の一般的な硬貨については、本来の量目の2分の1を超えて残っていれば、全額での交換が受けられます。

いずれの場合も、模様が認識できることが前提条件となっています。

損傷した貨幣(硬貨)の引換え基準2/2

損傷した貨幣(硬貨)の引換え基準

出所:日本銀行「損傷現金の引換えに関する取扱手続」をもとにLIMO編集部作成

なお、硬貨をわざと傷つけたり溶かしたりする行為は、交換の可否とは別の問題として、貨幣損傷等取締法により罰せられる可能性があるため注意してください。

和田 直子
お財布の中のお札が少し破れている程度であれば、慌てて捨ててしまう前に、面積が残っているかどうかを確認してみてください。

特に小さな子どもやペットがいる家庭では、お札を誤って破いたり、かじられたりするトラブルが起こりやすいものです。

状態によっては全額での交換が可能なケースもありますので、自己判断で「もう使えない」と決めつけず、まずは日本銀行の窓口に相談してみることをおすすめします。

持ち込みを検討する際は、事前予約の有無や受付時間を公式サイトで確認し、最寄りの金融機関で対応してもらえるかどうかも、念のため問い合わせておくとスムーズです。

5. まとめ:破損状態を自己判断せず、まずは確認を

破れたお札は、残っている面積に応じて全額・半額・交換不可のいずれかに分かれます。

硬貨の場合は面積ではなく重さが基準になるなど、お札とは異なるルールが設けられています。

正式な交換窓口は日本銀行の本支店であり、最寄りの金融機関で対応してもらえるかどうかは個別の確認が必要です。

損傷したお金を見つけたときは、自己判断で処分せず、まずは基準や窓口を確認してみることをおすすめします。

参考資料

和田 直子