3. 新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠の対象に

値動きの大きい商品にもかかわらず、iFreeNEXT FANG+インデックスは新NISAの成長投資枠だけでなく、つみたて投資枠でも購入できる商品として案内されています。

3.1 成長投資枠から除外される3つの条件

金融庁の資料によると、新NISAの成長投資枠では、上場株式の「整理銘柄」「監理銘柄」に加えて、投資信託のうち「信託期間が20年未満」「ヘッジ目的以外でデリバティブ取引を利用」「毎月分配型」のいずれかに該当するものは対象から除外されます。

3.2 iFreeNEXT FANG+はどの条件にも当てはまらない

iFreeNEXT FANG+インデックスは信託期間が無期限であり、現物株式に投資するインデックス型のファンドでヘッジ目的以外のデリバティブ取引を行っておらず、分配金を毎月支払う「毎月分配型」でもありません。

そのため、上記の除外条件のいずれにも該当せず、成長投資枠の対象になっています。

また、大和コネクト証券の案内によると、iFreeNEXT FANG+インデックスは2023年10月につみたてNISA(現在のつみたて投資枠)の対象銘柄にも追加されています。

和田 直子
「FANG+」というと値動きの大きさが注目されがちですが、新NISAの対象になっているのは、信託期間や商品性といった制度上の条件を満たしているからにすぎず、値動きの大きさそのものが保証されたり、緩和されたりするわけではありません。

非課税というメリットに気を取られず、資産全体のうちどれくらいの割合をこうした集中投資型のファンドに振り向けるか、あらかじめ決めておくことをおすすめします。

特に成長投資枠は年間240万円まで使えるからといって、いきなり大きな金額を一括で投じるのではなく、値動きに慣れるまでは少額から様子を見たり、積立で購入時期を分散したりする工夫も検討してみてください。

4. 投資する前に知っておきたい注意点

ここまで見てきたメリットの裏側には、集中投資ならではのリスクもあります。

4.1 値動きが大きくなりやすい「集中投資」の宿命

目論見書によると、iFreeNEXT FANG+インデックスは組入銘柄の株価が下落した場合に基準価額が下落するリスクがあり、特定の少数銘柄に集中投資しているため、幅広い銘柄に分散する一般的な株価指数と比べて基準価額の変動が大きくなる可能性があるとされています。

直近1年間のリターンは+26.96%、5年間では+273.71%となっている一方(2026年9月25日時点)、こうした高いリターンの裏側には、下落局面でも同様に大きく値下がりし得るという性質があることを理解しておく必要があります。

4.2 為替変動リスクにも要注意

組入銘柄はいずれも米ドル建ての米国株であるため、円換算した基準価額は為替相場の影響を受けます。

目論見書では、外貨建て資産の為替レートが円高方向に進んだ場合、基準価額の下落要因になるとされています。

このほか、市場規模や市場動向によっては、期待した価格で売却できない流動性リスクがある点も目論見書に記載されています。

5. まとめ

円安・株高が続く局面では、iFreeNEXT FANG+インデックスのような値動きの大きいファンドが注目されやすくなります。

NISA成長投資枠で「FANG+」はアリ?3/3

NISA成長投資枠で「FANG+」はアリ?

出所:大和アセットマネジメント公式サイト・交付目論見書、金融庁資料をもとにLIMO編集部作成

iFreeNEXT FANG+インデックスは、新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠のいずれでも購入でき、信託報酬もインデックス型としては平均的な水準に収まっています。

一方で、組入銘柄が10社程度に絞られているため値動きが大きくなりやすく、為替変動リスクや元本割れの可能性がある点は、非課税というメリットとあわせて理解しておく必要があります。

「アリかナシか」は一律に決まるものではなく、値動きの大きさをどこまで許容できるか、資産全体の中でどの程度の割合を振り向けるかを踏まえて判断することが大切です。

参考資料

和田 直子