海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、動物保護活動を行う団体「Dogs4Rescue」のInstagramアカウント「@dogs4rescue」の投稿。

中国の劣悪なシェルターから保護されたという犬「ピノ」は、大きなトラウマを抱えていたといいます。投稿では、保護団体のもとで過ごした10カ月の間に、ピノが少しずつ心を開いていった様子がつづられています。

執筆時点で8556回再生、約1300件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、レスキューされた動物たちを家族に迎える際に知っておきたい、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
中国の劣悪なシェルターから保護された犬「ピノ」。出会った当初は人を怖がって唸り、ひたすら人が離れていくことを願っているようだったといいます。さらにピノには前脚の一部が変形しているという特徴があり、三本足同然の状態で過ごしてきました。それでも保護団体のもとで仲間の犬たちに囲まれながら少しずつ外の世界を探検し、スタッフの「マヤ」との信頼関係を築いていく中で、警戒心の強かったピノは誰よりもおやつを楽しみにする陽気な性格へと変わっていきました。10カ月という時間をかけて紡がれた変化の記録に、多くの人が温かい気持ちを寄せています。

1. 【中国の劣悪シェルターから保護された犬】怯えていたピノの姿

保護された当時の様子1/6

保護された当時の様子

出所:@dogs4rescue

投稿を行った「Dogs4Rescue」によると、初めてピノに出会った時のことを「彼は唸りながら身を縮め、ひたすら人がいなくなることを願っているようだった」と振り返っています。

それでも「あなたを助けると決めたことを、私たちは一度も後悔していない」とつづられており、ピノは保護犬仲間の「セセ」「マフィン」とともに団体のもとへとやってきました。

テロップでは「あなたはすぐに探検をしたがった」「本能のままに動くあなたを、私たちの仲間の犬たちがここは安全な場所だと教えてくれた」と紹介されており、当初は人への警戒心が強かったものの、先住犬たちに囲まれながら少しずつ新しい環境に慣れていった様子がうかがえます。

2. 【保護から10カ月がたった犬】笑顔を見せるようになったピノの今

回復した現在の姿2/6

回復した現在の姿

出所:@dogs4rescue

投稿では、ピノの前脚の一部が変形していることに触れつつ「けれどそれが、あなたらしさを損なうことは一度もなかった」「あなたは三本足で問題なく歩き回っている」とつづられており、小さくなった前脚が思わぬ形で役立つこともあるといいます。

新しく来た犬に自分から挨拶しに行くタイプではなかったピノですが、スタッフの「マヤ」との間に特別な絆が生まれ、彼女を信頼することで少しずつ物事を学んでいったそうです。

今では「おやつの時間になれば誰よりも先にゲートへ駆けつける」「まるで普通の犬のように、抱っこも楽しめるようになった」と紹介されています。

投稿では「トラウマを抱えた犬は、簡単には変われない。それでも私たちの団体は、犬たちが仲間に囲まれながら自分のペースで学んでいける特別な場所」とつづられており、10カ月にわたる愛情の先に、これからも一生寄り添い続けるという思いが込められていました。

元気に走り回るピノの姿3/6

元気に走り回るピノの姿

出所:@dogs4rescue

コメント欄では

  • 「彼はきっとこのラブレターの言葉を一つ残らず聞いていたはず。表情を見れば、それがどれだけ彼の心に響いたか分かるもの」
  • 「かっこいい男の子が、こんなに幸せそうな姿に変わったなんて、本当に素敵な変化だね」

など、ピノの変化に心を動かされる声が多く寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

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今回、ピノのエピソードをリサーチする中で強く感じたのは、トラウマを抱えた保護犬の回復には、想像以上の時間と根気が必要になるということです。出会った当初は唸りながら人を遠ざけようとしていたピノが、10カ月という時間をかけて「おやつの時間に誰よりも先へ駆けつける」ほど心を開いていった過程には、団体スタッフの粘り強い関わりがあったことがうかがえます。また、前脚の一部が変形しているという身体的なハンディキャップを抱えながらも、三本足で元気に歩き回るピノの姿からは、見た目の「完璧さ」にとらわれない保護のあり方も教えられました。もし今後、保護犬・保護猫を家族に迎えることを検討する機会があれば、性格や体の状態がすぐには分からない子であっても、時間をかけて向き合う覚悟を持つことが大切だと感じます。焦らずその子のペースを尊重しながら少しずつ信頼関係を築いていくこと、それこそがピノのように傷ついた心を持つ動物たちを幸せにする一番の近道なのだと、今回の投稿を通じて改めて伝えたいと思いました。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

5.1 倒れたまま動けなくなったドーベルマンを保護 原因を突き止め必死のケア→元気に駆ける姿に感動

            倒れたまま動けなくなったドーベルマンを保護 原因を突き止め必死のケア→元気に駆ける姿に感動    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は「@hopeforpaws」さんがInstagramに投稿した「動けなくなったドーベルマンが医療ケアを受け元気を取り戻すまで」をご紹介します。

5.2 令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%

            令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%    

2025年の希望入手方法は、無償譲渡が猫76.9%・犬53.6%。有償入手した場合の平均価格は犬21万6000円、猫17万5000円でした。

5.3 獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」

            獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」    

【獣医師・動物看護師の平均年収】獣医師は680万円、動物看護師は351万円。過半数が給料に不満を抱く現場ですが、「愛玩動物看護師」の国家資格化に伴い、専門性の向上と今後の待遇改善に注目が集まります。

参考資料