厚生年金を月15万円以上受け取っている人は、どのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省が公表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者1608万5696人のうち、年金月額15万円以上の人は801万5484人でした。
割合にすると49.8%で、ほぼ半分という結果です。
この記事では、厚生年金の年金月額がどう分かれているのか、そして年齢によって平均月額がどう変わるのかを確認していきます。
1. 厚生年金で「月15万円以上」を受け取っている人は49.8%
まず、全体の数字から確認します。
厚生労働省の令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、令和6年度末現在の厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者は1608万5696人です。
1.1 受給権者1608万5696人の内訳
年金月額の階級別に人数を積み上げると、15万円以上の階級に入る人は801万5484人でした。
全体に占める割合は49.8%です。おおよそ2人に1人という水準になります。
逆に言えば、残りの50.2%は月15万円に届いていないということでもあります。
1.2 平均年金月額は15万289円
同じ資料の平均年金月額は15万289円です。
分布の中央あたりに平均が位置しており、15万円という線がちょうど真ん中を通る形になっています。
2. 厚生年金の月20万円以上は18.8%、月10万円未満は19.0%
15万円という線だけでは見えない部分もあります。もう少し細かく分けてみます。
2.1 4つの層に分けて見る
月10万円未満は305万3974人で19.0%、月10万円以上15万円未満は501万6238人で31.2%でした。
月15万円以上20万円未満は498万7811人で31.0%、月20万円以上は302万7673人で18.8%です。
両端の層がそれぞれ2割弱、真ん中の2つの層がそれぞれ3割強という構成になっています。
2.2 振り込まれるのは2カ月分
ここで一つ補足しておきます。
公的年金は偶数月の15日に、前月までの2カ月分がまとめて振り込まれます。15日が土曜日・日曜日・祝日にあたる場合は、その直前の金融機関の営業日です。
つまり月15万円の人であれば、支給日に振り込まれる金額は30万円ということになります。通帳に記帳された金額を12で割るのではなく、2で割ると月額に近づきます。
3. 厚生年金の平均月額は年齢でどう違う?65歳以上は14万円台から16万円台
受け取っている金額は、年齢によっても差があります。
3.1 年齢別の平均年金月額
同じ資料の年齢別のデータを見ると、65歳から69歳が15万1753円、70歳から74歳が14万7730円、75歳から79歳が15万1377円でした。
80歳から84歳は15万7689円、85歳から89歳は16万5486円、90歳以上は16万4027円です。
65歳以上ではおおむね14万円台から16万円台に収まっており、年齢が上がるほど高くなる傾向が見られます。
3.2 60歳代前半が低いのは特別支給の年金だから
一方、60歳から64歳の平均は8万2267円と大きく下がります。
この年齢層には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない報酬比例部分だけを受け取っている人が含まれているためです。
65歳未満の数字は、65歳以降に受け取る金額とは性格が違うものとして見る必要があります。
