3. 通期計画は据え置き、進捗率は季節性も踏まえて見る必要あり
2027年4月期の通期業績予想は、6月1日発表時点から修正はありません。
- 売上高:5,000億円(前期比0.4%増)
- 営業利益:200億円(同7.8%減)
- 経常利益:205億円(同11.9%減)
- 純利益:114億3,000万円(同229.7%増)
純利益だけを見ると+229.7%の急回復に見えますが、これは前期に自動販売機事業の減損処理で純利益が大きく落ち込んだ反動によるもので、2025年4月期の実績(141億5,600万円)にはなお届かない水準です。
配当予想も据え置かれており、2027年4月期は中間26円00銭、期末26円00銭の合計52円00銭です(2026年4月期は合計48円00銭)。
なお、伊藤園には配当条件の異なる第1種優先株式(証券コード25935)もあり、2027年4月期の配当予想は普通株の52円に対し66円(中間33円・期末33円)となっています。
第1四半期の実績を通期予想と比べると、進捗率は売上高が27.0%、営業利益が51.0%、経常利益が49.4%、純利益が57.4%です。四半期進捗の目安である25%を利益面で大きく上回っていますが、これには季節性が絡んでいます。
伊藤園の第1四半期(5月~7月)は清涼飲料の需要が高まる夏場を含む時期にあたり、前期(2026年4月期)の実績でも第1四半期の進捗率は38.6%(当時の営業利益実績83億6,000万円÷通期実績216億8,400万円)と、もともと25%を上回りやすい季節性があるとみられます。