国家公務員といっても、職種によって働いている人の顔ぶれはまったく違います。

人事院は令和8年8月7日に勧告をおこない、あわせて国家公務員給与等実態調査の結果を公表しました。この調査では、俸給表ごとに学歴と男女の構成比が示されています。女性が8割近い職種もあれば、女性が2%台の職種もあります。

この記事では、令和8年の調査結果から俸給表別の学歴と男女の構成比を一覧で比べていきます。

中本 智恵
公務員をひとくくりにすると見えなくなりますが、俸給表を分けると職種ごとの姿がはっきり出てきます。同じ「行政職」という名前でも、(一)と(二)では学歴の構成が逆転しますし、女性の比率にいたっては職種によって75ポイント以上の開きがあります。まずは全体の数字から順に見ていきましょう。

1. 国家公務員は全体で大学卒59.8%、女性25.6%

まず、全体の姿を確認します。

1.1 4つの学歴区分で集計されている

人事院の令和8年国家公務員給与等実態調査によると、全俸給表の学歴別人員構成比は大学卒59.8%、短大卒14.5%、高校卒25.6%、中学卒0.1%です。

大学卒59.8%のうち、大学院修了は7.2%を占めます。なお大学卒には修士課程および博士課程の修了者が、短大卒には高等専門学校の卒業者が含まれます。

1.2 男性74.4%、女性25.6%

性別の人員構成比は、男性74.4%、女性25.6%です。全体では4人に1人が女性という割合になります。

2. 国家公務員は俸給表によって学歴の構成が大きく変わる

次に、俸給表ごとに見ていきます。

2.1 行政職の(一)と(二)で逆転する

行政職俸給表(一)は大学卒66.0%、短大卒12.5%、高校卒21.4%です。全体よりも大学卒の比率が高くなっています。

ところが行政職俸給表(二)では、大学卒9.5%に対して高校卒69.4%です。中学卒も4.2%います。同じ行政職でも構成がまったく違います。

2.2 研究職と医療職(一)はほぼ大学卒

研究職俸給表は大学卒98.0%で、うち大学院修了が82.3%を占めます。医療職俸給表(一)は大学卒100%です。

医療職俸給表(一)は病院、療養所、診療所等に勤務する医師および歯科医師に適用されるもので、資格の要件がそのまま構成に表れています。

俸給表ごとに学歴と男女の構成比を並べたものです1/2

国家公務員の俸給表別に学歴別人員構成比と男女別人員構成比を並べた一覧表

出所:人事院「令和8年 各種調査等の結果詳細」をもとにLIMO編集部作成

中本 智恵
行政職俸給表(一)と(二)の差がいちばん分かりやすい例だと思います。(一)は大学卒66.0%、(二)は高校卒69.4%で、割合がきれいに入れ替わります。これは学歴の高低ではなく、担当する業務の内容が違うということです。求人や採用の情報を見るときも、どの俸給表が適用される職種なのかを確かめておくと、待遇の見当がつけやすくなります。給与そのものの水準については、公務員で退職金「2000万円以上」もらう人もあわせてご覧ください。