3. 国家公務員の給与は勤務先で10万円以上の差がある
同じ行政職俸給表(一)でも、組織区分によって水準が変わります。
3.1 本府省と施設等機関等では10万7618円の差
組織区分別の平均給与月額は、本府省が48万3958円、管区機関が42万3904円、府県単位機関が40万4031円、その他の地方支分部局が39万5202円、施設等機関等が37万6340円です。
最も高い本府省と最も低い施設等機関等では、10万7618円の差があります。
3.2 平均年齢も組織区分で違う
平均年齢は、本府省が40.1歳、管区機関が43.3歳、府県単位機関が43.1歳、その他の地方支分部局が41.7歳、施設等機関等が37.8歳です。
本府省の40.1歳は5つの区分のなかで4番目にあたり、施設等機関等に次いで若い水準です。それでいて給与月額は最も高いため、年齢だけで説明できる差ではありません。
4. 国家公務員の給与を読むときに気をつけたいこと
数字の読み方を挙げておきます。
4.1 平均給与月額は賞与を含まない
ここで見ているのは月額です。期末手当や勤勉手当は別に支給されるため、年収を知りたい場合はこの数字だけでは足りません。
また、平均給与月額は税金や社会保険料を引く前の額です。手取りはここから減ります。
4.2 地域手当等が入っている点に注意する
内訳の2番目に地域手当等が4万5912円入っています。全国平均の数字なので、勤務地によって実際の額は変わります。
なお、この地域手当等には異動保障による地域手当および広域異動手当が含まれています。
5. 国家公務員の給与は俸給8割・手当2割で組み立てられている
行政職俸給表(一)適用職員の平均給与月額は42万8451円です。このうち俸給が34万2178円で79.9%を占め、残る約2割を地域手当等や住居手当、扶養手当などが埋めています。
組織区分で見ると、本府省の48万3958円から施設等機関等の37万6340円まで、10万7618円の幅があります。
公務員の給与を比べるときは、俸給表の額ではなく手当まで含めた平均給与月額で見ると実態に近づきます。
参考資料
中本 智恵