3. 【世帯の年金】単身(年収400万円)は年金でいくら受け取れるのか
ここからは受け取る額を当てはめます。取り上げるのは単身で年収400万円というケースです。
40年間就業した場合の概算で、老齢厚生年金の報酬比例部分と老齢基礎年金の満額7万608円を合わせた金額です。
3.1 年金月額は14万3688円
- 世帯の構成:単身(年収400万円)
- 世帯の年金月額:14万3688円
- 年額:172万4256円
- 25年間の累計:4310万6400円
- 夫婦のみ無職世帯の平均的な支出(月29万6829円)との差:-15万3141円
この世帯の年金は月14万3688円です。上記の比較は夫婦のみ無職世帯の支出を基準にしていますので、単身で暮らす場合は支出も小さくなります。
65歳以上の単身無職世帯の支出は月16万1435円です。この水準と比べると、不足は月1万7747円、年間で21万2964円になります。
※40年間就業した場合の概算です。報酬比例部分は平均標準報酬額に1000分の5.481を掛け、加入月数を掛けて算出しています。実際には加入期間や報酬によって変わります。
働き方の組み合わせで見ると、最も多い共働き世帯は月36万456円、最も少ない自営業夫婦は月14万1216円です。その差は月21万9240円になります。
3.2 【この世帯の注意点】1人分の年金で生活を支える
単身のため年金は1人分です。夫婦世帯と違って配偶者の年金による補いがないため、自分の年金額がそのまま生活水準を決めます。
住居費の負担が大きい場合は、不足額もその分増えます。持ち家か賃貸かで必要な金額は変わります。
不足が続くなら、働く期間を延ばすか支出を見直すことになります。繰下げ受給で年金額を増やす方法も選択肢です。
自分の見込額は、ねんきん定期便やねんきんネットで確かめられます。支出と並べて過不足を出してみてください。
4. 【まとめ】世帯の年金は単身なら1人分で支出を支える
厚生年金の受給額は月10万円未満が19.0%、月20万円以上が18.8%でした。15万円以上でも49.8%で、半分ほどにとどまります。
国民年金だけで月10万円以上を受け取るのは現実的には難しく、上乗せは厚生年金の加入期間で決まります。
65歳以上の単身無職世帯の支出は月16万1435円です。自分の見込額をねんきん定期便で確かめ、この水準と比べてみてください。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」
石津 大希