2. 著者からの一言コメント
今回の子犬たちのように、犬や猫を捨てる「遺棄」は、日本では動物愛護管理法に違反する犯罪です。
経済的な事情や引っ越し、家庭環境の変化などによって、どうしても飼育を続けることが難しくなる場合もあるでしょう。しかし、どのような事情があっても、犬を道路や公園などへ置き去りにすることは許されません。
飼育が困難になったときは、新しい飼い主を探すほか、自治体の動物愛護管理センターや動物保護団体などへ相談する方法があります。
すぐに解決できない場合でも、一人で抱え込まず、できるだけ早い段階で相談し、犬が安全に暮らせる場所を探すことが大切です。
また、捨てられた犬や猫を発見した場合は、無理に自分だけで対応しようとせず、地域の警察署や自治体の動物愛護担当窓口へ連絡しましょう。
今回の子犬は、亡くなった兄弟のそばで何日も生き延びていたと考えられています。このような悲しい出来事を繰り返さないためにも、命を迎えた以上、最後まで責任ある行動を取らなければなりません。
3. 新しい家族を迎える前に。犬・猫の平均入手価格を知っておこう
過酷な環境から救い出された動物たちの姿を見ると、これから保護犬・保護猫を迎えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
ペットショップやブリーダーなど有償で犬・猫を入手する場合の平均価格は、2025年で犬が「21.6万円」、猫が「17.5万円」となっており、猫は3年間で約35.7%上昇しています。
一方で無償譲渡を希望する声も多く、犬53.6%、猫76.9%が無償での譲渡を望んでいるというデータもあります。
私はアナリストとして、モノを「買うときの値段」より「持ち続けるコスト」で評価することを大切にしてきましたが、ペットもまさに同じだと思います。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、有償で入手した場合の平均価格は犬が21万6000円、猫が17万5000円。とくに猫は、この3年で約35.7%上がっています。
(中略)
そして何より、無償譲渡を望む人が猫で76.9%、犬で53.6%にのぼる背景には、命を預かることの重みへの意識があるのだと思います。価格を比べる前に、「10年後、20年後も最後まで世話を続けられるか」――その一点を落ち着いて考えることが、いちばん確かな判断材料になるのではないでしょうか。
その後の飼育費まで見据えて考えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。
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参考資料
小泉 柚乃

