3. 男女で分けると厚生年金は5万8554円の差がつく

年齢のほかに、男女でも平均月額は大きく違います。

3.1 男性16万9967円に対し女性11万1413円

厚生年金の全年齢の平均月額は15万289円です。男女別に見ると男性16万9967円、女性11万1413円で、その差は5万8554円になります。

厚生年金は現役時代の報酬と加入期間で決まるため、働き方の違いがそのまま金額に表れます。年齢による差より、男女による差のほうが大きいことが分かります。

3.2 受給額の分布は10万円台後半に山がある

受給権者を年金月額1万円ごとに分けると、もっとも人数が多いのは10万円以上11万円未満の111万2828人でした。次いで11万円以上12万円未満の107万1485人、17万円以上18万円未満の103万1951人と続きます。

つまり、平均の15万289円は分布の真ん中あたりにあるものの、その前後に人数が広く散らばっている形です。平均を自分の見込額と思い込まないほうがよいでしょう。

4. 平均ではなく自分の年金記録を確かめておく

自分の年金額はねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。あわせて、いま確認しておきたい手続きがあります。

4.1 戸籍に振り仮名が記載されることにともなう確認

戸籍法と住民基本台帳法の改正により、令和7年5月26日以降、本籍地の市区町村長から戸籍・住民票に記載される予定の「氏名の振り仮名」が通知されました。

日本年金機構によると、令和7年5月26日から1年以内に届出がない場合は、令和8年5月26日以降、通知された振り仮名が市区町村長により順次戸籍に記載され、住民票へ職権記載が行われます。

戸籍等に記載された振り仮名が年金記録の氏名のフリガナと同じであれば、年金関係の手続きは原則不要です。異なる場合は手続きが必要になる可能性があります。

4.2 口座名義と合っていないと振込が止まることがある

手続きが必要な人には、日本年金機構から「氏名変更のお知らせ」が届きます。届いた場合は、年金の受取先金融機関の口座名義が変更後の氏名と一致しているかを確認し、一致していなければ金融機関で口座名義変更の手続きが必要です。

あわせて、お知らせに同封されている「年金証書引換届」を年金事務所へ提出します。郵送でも受け付けています。

日本年金機構は、年金記録の氏名のフリガナが受取先金融機関の口座名義と相違している場合、一時的に年金の振込ができなくなることがあるとして、速やかな手続きを呼びかけています。

なお、電話や訪問で預貯金額や口座番号、口座名義などを尋ねられることはありません。不審に感じたときは一度電話を切り、年金事務所へ問い合わせてください。

5. 年齢や性別の平均は、あくまで通過点として見る

ここまで見てきた数字は、いずれもすでに年金を受け取っている人の実績です。

5.1 働き方によって金額は大きく変わる

この点について、LIMOの記事「【次回6月15日支給分から】「厚生年金・国民年金」の年金額が増えます。働き方でどう変わる?ライフコース別・年金受給額の試算5選」から要点を引用しておきます。

これまでの働き方や厚生年金への加入期間によって、将来受け取る年金額が大きく変わることがわかります。

出所:【次回6月15日支給分から】「厚生年金・国民年金」の年金額が増えます。働き方でどう変わる?ライフコース別・年金受給額の試算5選

だからこそ、自分はいくらを確認することが重要です。

6. まとめにかえて

厚生年金の平均月額は73歳の14万5583円を谷に、89歳の16万6767円まで上がっていました。90歳以上は16万4027円です。

一方の国民年金は66歳の6万1369円が最高で、90歳以上の5万5633円が最低でした。厚生年金とは逆の動きになります。

平均はあくまで目安です。自分がいくら受け取れるのかはねんきん定期便やねんきんネットで確かめられますので、あわせて氏名のフリガナも見ておいてください。

参考資料

宮野 茉莉子