5. 【年金の生涯総額】月13万円を10年受け取るといくらか
ここでは年金月額13万円の人が、65歳から75歳までの10年間受け取ったケースを計算します。
5.1 【試算】10年で額面1560万円、手取りは1357万2000円
- 年金月額:13万円(年額156万円)
- 受給期間:10年(65歳から75歳)
- 額面の総額:1560万円
- 手取り換算(額面の87%):1357万2000円
- 保険料と税金で差し引かれる概算:202万8000円
月13万円は国民年金の平均5〜6万円台の2倍を超える水準です。10年で額面1560万円になります。
引かれる概算は202万8000円で、手元に残るのは1357万2000円という計算です。
※手取り換算は額面の87%とした概算です。年金収入が年156万円になると住民税がかかる場合があり、天引きは介護保険料と公的医療保険料に住民税が加わります。所得税の源泉徴収は65歳以上で年214万円以上が対象です。保険料額は自治体や所得段階で変わり、毎年度の年金額改定は計算に含めていません。
5.2 【15年受け取ると】額面は2340万円になる
80歳まで受け取れば額面は2340万円で、10年の場合より780万円増えます。手取り換算では678万6000円の差です。
月額を決めるのは賃金水準と加入期間です。厚生年金に長く加入していれば、この総額も大きくなります。
受給期間は選べないため、総額は目安にとどめておくのが現実的です。早く亡くなっても元本は戻りません。
月13万円という前提が動けば結果も変わります。ねんきん定期便やねんきんネットで加入記録を確かめてみてください。

厚生年金は現役時代の賃金水準と加入期間で金額が決まるため、平均で5〜6万円台と15万円台という開きになります。総額で見れば差はさらに広がり、月13万円を10年受け取れば額面1560万円、概算の手取りは1357万2000円です。
ただし受給期間は自分で選べず、総額はあくまで目安にとどまります。2025年の改正では社会保険の適用拡大も決まりました。
まずはねんきん定期便で加入記録を確かめたいところです。
6. 年金の差は賃金と加入期間から。総額でも開く
厚生年金の受給額は現役時代の賃金水準と加入期間で決まります。国民年金の平均は男女ともに月5〜6万円台、厚生年金は全体平均で15万円台でした。
いまのシニア世代では、就業形態の変化が加入期間の差として表れています。
2025年の改正では社会保険の適用拡大も決まりました。自分の加入記録は、ねんきん定期便で確認してみてください。
参考資料
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
石津 大希
