2. 著者からの一言コメント

小橋 美月
朝食の時間帯に限り、コーヒーを注文すると、その料金だけでトーストやサラダなどの軽食がついてくるというモーニング文化は、愛知県が発祥とされています。その隣の岐阜県にもこの文化が広がり、今では愛知県に負けず劣らずのモーニングの激戦区なのだとか。

東海地方に住んだことのない筆者も、写真で見るモーニングのボリュームに驚きました。

岐阜を訪れる機会があれば、観光地だけでなく、ぜひ現地のモーニングにも注目してみたいところです。

60代で日本一周に挑戦し、各地で新しいものに出会いながら旅を楽しむ夫婦の姿からは、年齢に関係なく「初めて」を楽しむことの大切さも伝わってきます。旅の魅力は、観光地をめぐることだけではありません。その土地の日常に触れてみることで、ガイドブックなどではわからない地域の魅力に出会えるのかもしれません。

@douminfufuさんのような車中泊旅はその土地の日常に触れる機会も多く、より深い地域の魅力に気づけそうですね。

3. 旅を楽しむ余裕はある?65歳以上の貯蓄と家計のリアル

いくつになっても旅を楽しむには、日々の家計に無理のない余裕があることが前提になります。

その目安となるのが老後の貯蓄額や年金収入です。

65歳以上無職夫婦世帯の「平均貯蓄額は2494万円」ですが、これはあくまで無職世帯に限った数字です。

有職世帯を含めた65歳以上世帯全体で見ると、状況は少し異なります。この点について、関連記事では次のように解説しています。

有職世帯を含めた65歳以上の二人以上世帯では、平均貯蓄額は2564万円です。しかし、より実態に近いとされる中央値(貯蓄ゼロ世帯を除く)は1777万円となり、平均値と約790万円もの開きがあります。貯蓄額の分布を見ると、2500万円以上の貯蓄を持つ世帯が全体の36.3%を占める一方で、300万円未満の世帯も14.9%存在します。このことから、一部の貯蓄額が非常に多い世帯が全体の平均値を押し上げている構造が分かります。

【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説
【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説

「中央値は1777万円」にとどまり、平均値ほどの余裕がない世帯も少なくないのが実情です。

年金は厚生年金が「平均15万289円」、国民年金が「5万9310円」で、夫婦世帯の毎月の収支は「4万2000円の赤字」というデータもあります。

無理のない範囲で旅を楽しみ続けるためにも、一度自分の家計と照らし合わせて確認しておいてもよいかもしれませんね。

4. 監修者からの一言コメント

厚生年金の平均が15万289円、国民年金が5万9310円。この2つを単純に足すと月20万9599円ですが、夫婦がともに厚生年金であれば30万円ほどになります。同じ「夫婦世帯」でも、どちらがどの年金に加入していたかで月9万円ほどの差が出る計算です。あくまで平均値どうしを並べただけの一例で、実際の額は加入期間や報酬によって変わります。

貯蓄のほうも、65歳以上の無職夫婦世帯が2494万円、有職世帯を含めた世帯全体では2564万円と、使う数字によって70万円ほど変わります。どちらが正しいという話ではなく、何を集計した数字なのかを見ておく必要があるということなのだと思います。

日本一周のような長い旅は、月々いくら自由に使えるかで組み立てが決まってくる部分があります。ねんきんネットで自分の見込み額を確かめておくと、計画は立てやすくなるはずです。

中沢 新

参考資料

小橋 美月