2. 【パートと正社員】2026年10月から待遇改善へ《同一労働同一賃金》の新ルールとは?

パートタイム・有期雇用労働者に関するルールが変わります2/2

パートタイム・有期雇用労働者に関するルールが変わります

出所:厚生労働省「リーフレット パートタイム・有期雇用労働者に関するルールが変わります」

パートタイムや契約社員として働く方々が、より公平に評価され、安心して働けるようにするためのルール改正のポイントは以下の3つです。

2.1 働く前の説明が義務化されます(労働条件明示事項の追加)

会社は、新しく人を雇う際にお渡しする労働条件通知書(働く条件が書かれた大切な書類)に、「正社員との待遇の違いについて説明を求めることができる」という内容と、社内の相談窓口を明記することが新たに義務付けられます。

2.2 ボーナスや手当のルールが厳しく見直されます(ガイドラインの改正)

賞与(ボーナス)や退職手当、家族手当などについて、正社員とパートタイム労働者の間で、働き方や役割の違いに応じたバランスの取れた支給をすることが厳格に求められます。「パートだからボーナスは0円で当然」という昔の考え方は通用しなくなります。

2.3 会社は分かりやすく説明する義務があります(説明方法の明確化)

働く側から「なぜ正社員と待遇が違うのですか?」と質問された場合、会社側は資料を活用して口頭で説明したり、分かりやすい資料を渡したりすることがルール化されます。曖昧にごまかすことはできなくなります。

3. FPが教える!私たちが今からできる2つのアクション

村岸理美
制度が変わっても、ただ待っているだけでは状況はなかなか変わりません。すぐに見直すことができることなど2つのポイントをお伝えします。

ご自身の「労働条件通知書」を確認する

まずは、現在働いている会社の労働条件通知書や雇用契約書を見直してみましょう。給与体系や手当がどうなっているかを確認し、2026年10月以降に更新される書類に「相談窓口」が正しく追加されているかチェックすることが第一歩です。

疑問があれば「相談窓口」を積極的に活用する

「正社員だけ家族手当があるのはなぜだろう?」など、少しでも疑問に思うことがあれば、明示された相談窓口を活用して説明を求めてみましょう。制度改正により、会社にはきちんと説明する義務があります。声を上げることで、ご自身の適正な評価につながる可能性があります。

4. まとめ:誰もが納得して多様な働き方を選べる社会へ

今回のルール改正は、すべての人が職務の成果や能力に基づいて公正に評価され、多様な働き方を前向きに選択できる職場環境をつくるための大切な一歩です。

どのようなライフステージにいても、誰もが安心して働き続けられる社会に向けて。まずは今回の新しいルールを知り、ご自身の働き方と待遇を見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

村岸理美
私自身FPとして、待遇の違いに疑問を感じながらも相談できずにいる方を数多く見てきましたが、制度を正しく理解し労働条件を確認することが、納得できる働き方への第一歩になるでしょう。

参考資料

村岸 理美