7. 【元後期高齢担当の実感】制度を知っている人ほど、行動が早い
ここからは、役場で後期高齢担当をしていた頃の実感を交えて整理します。
窓口で制度の説明をしていて感じたのは、「知っている人ほど、行動が早い」ということでした。介護保険料の減免や家族介護慰労金は、対象になり得るのに存在自体を知らないという方がいるかもしれません。
一方で、案内文が届いたその日に窓口に来られる方もいらっしゃいました。制度は原則として「申請主義」で、自分から動かないと受け取れないものが多いためです。
「自分は対象になるのだろうか」と迷ったら、まずは自治体HPで概要を読み、そのうえで窓口に電話や来庁で確認するのが最短の道です。
8. 【申請のコツ】窓口でそろえておきたい持ち物3点
給付金や支援制度の申請に来られる方に、窓口で「持ってきていただけますか」と何度もお伝えしてきた書類があります。あらかじめそろえておくと、その場で手続きが完結することも増えます。
8.1 本人確認書類
マイナンバーカード、運転免許証、健康保険の資格確認書などです。制度によっては顔写真付きが必要になることもあります。
8.2 所得のわかる書類
年金振込通知書、源泉徴収票、確定申告書の控え、住民税の課税証明書などです。所得区分の判定に必要な情報を用意しておくと、窓口でのやり取りがスムーズになります。
8.3 口座情報がわかるもの
通帳やキャッシュカードなど、金融機関名・支店・口座番号がわかるものです。世帯単位の給付金は世帯構成員の口座、個人単位の給付金は本人の口座と、指定が変わる場面もあります。
9. まとめ:75歳以上の給付金・支援制度は「情報が入った人」から使えます
75歳以上向けの給付金や支援制度は、全国共通のものから自治体独自のものまで多岐にわたっています。ただし、その多くが「申請主義」で運用されており、自分から動かないと受け取れないものが多いです。
まずは自分の街のホームページで、給付金・手当のメニューを一度眺めてみてください。案内文や封書が届いたら、まずは開封するところから始めるのがよいでしょう。
気になる点があれば、遠慮せずお住まいの自治体の担当窓口に電話や来庁で相談してみてください。「対象になりそうか」を聞いてみるだけでも、次にすべきことが見えてきます。
※北九州市のように、「個人情報保護の観点から、給付金支給の対象か否かについて、個別での回答は出来かねます」とする自治体もあります。サイトの案内に従って、適切な窓口にご相談ください。
※LIMOでは個別の相談は受け付けておりません。
参考資料
- 年金生活者支援給付金制度について(日本年金機構)
- 高額療養費制度を利用される皆さまへ(厚生労働省)
- 医療費を支払ったとき(医療費控除)(国税庁)
- 令和8年度出水市高齢者物価高騰対策給付金について(鹿児島県出水市)
- 家族介護慰労金支給(北九州市)
太田 彩子
