7. 監修者コメント:「忘れられたお金」を見つけたら、資産全体を棚卸しするチャンスに
銀行に勤めていた頃から、相続や実家の片付けをきっかけに、忘れていた口座や証券口座が見つかったというご相談を数多く受けてきました。休眠預金は「知らないうちにお金が消える制度」ではなく、「通知が届いているのに気づいていない」ケースがほとんどだという点は、あらためて強調しておきたいポイントです。
特に見落とされやすいのが、証券口座や保険契約です。預金と違って残高証明が定期的に届かない商品も多く、契約者本人が存在を忘れてしまっていることが少なくありません。まとまった金額が塩漬けになっているケースもあるため、この機会に証券会社や保険会社に直接問い合わせて、契約状況を確認しておくことをおすすめします。
もし古い通帳や証券口座から思わぬ資金が見つかった場合は、そのまま眠らせておくのではなく、資産全体のバランスを見直す機会と捉えましょう。NISA口座での運用や、生活防衛資金への組み入れなど、選択肢は複数あります。あわせて、口座の一覧を家族と共有しておくことも、将来のトラブルを防ぐ意味で大切です。
8. まとめ
古い預金通帳は、単なる「忘れていたお金」ではなく、自分自身の資産全体を見直すきっかけにもなります。
休眠預金になったとしても引き出し自体は可能ですが、通知が届かず気づかないまま時間が過ぎてしまうケースも少なくありません。
まずは記帳による残高確認、名義・住所変更の有無の確認、そして「解約か活用か」の判断という3つのステップを踏んでみましょう。
あわせて、証券口座や保険契約についても、この機会にあわせて確認してみてはいかがでしょうか。
参考資料
加藤 聖人
