5. 【新たな旅立ち】新しい家族の元へ
約6カ月後、シエナは新しい家族に迎え入れられることになりました。
シエナも家族も、そしてレスキューたちも、それぞれに幸せを噛みしめながら、最後の時間を過ごします。
コメント欄を見ると
- 「こんな姿が見られてうれしい」
- 「これから最高に幸せな人生になるね」
など、シエナの門出を祝福する声が多く集まりました。
これから先、シエナと家族がたくさんの幸せな時間を過ごすことを願うばかりです。
――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。
6. 著者からの一言コメント
何かから隠れるように部屋の隅にいたシエナが、積極的に人と触れ合う姿に胸を打たれました。焦らず寄り添い続けたレスキューの存在が、シエナの心を動かしたのだと思います。新しい家族とともに歩み出すシエナの背中に、エールを贈ります。(ライター 八木 七音)
7. 感動のストーリーの裏側にある現実――持続可能な命の現場を支える「専門人材」
人に怯えていたシエナが笑顔を取り戻し、新しい家族のもとへ旅立つ姿は、多くの人々の心に深い感動を与えてくれます。しかし、こうした奇跡のような回復劇は、ボランティアの優しさや情熱だけで成り立っているわけではありません。
適切な保護環境の維持、日々の緻密な健康管理、そして必要な医療措置を確実に行うためには、獣医師や動物看護師をはじめとする「動物ケアの専門職」による高度な知識と日夜を問わないサポートが不可欠です。
一方で、命を救う現場を支える彼ら・彼女らがどのような環境で働き、どのような経済的待遇のもとで業務にあたっているのかという「リアルな側面」は、まだ広く知られているとは言えません。保護活動を持続可能なものにしていくためにも、現場を支える専門職の労働環境や給与の現状について目を向けてみましょう。
8. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。
ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。
同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。
ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。
9. 今読まれている【八木 七音のおすすめ記事】3選
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参考資料
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「獣医師」
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「動物看護」
- 一般社団法人 日本動物看護職協会「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」
- @happydoggoniall
八木 七音

