3. 8月にはじめて振り込まれる年金、3カ月分と2カ月分の差

年金は偶数月の15日に、前2カ月分がまとめて振り込まれます。

15日が土日祝日にあたる場合は、直前の平日になるので、今年は8月14日(金)が年金支給日です。

この支払いルールと受給開始月の違いが組み合わさると、同じ8月の初回振込でも中身が変わります。

  • 5月1日生まれ(妻):5月分から受給 → 8月14日(金)に「5月・6月・7月」の3カ月分が振込
  • 5月2日生まれ(夫):6月分から受給 → 8月14日(金)に「6月・7月」の2カ月分が振込

同じ8月に初めて振り込まれても、妻は3カ月分、夫は2カ月分——これが冒頭の「不思議な差」の正体です。

4. 厚生年金・国民年金の平均額はどれくらい?

最後に、厚生労働省の資料より、厚生年金(国民年金部分を含む)と国民年金のみの平均年金月額をご紹介します。

4.1 「厚生年金」男女別平均年金月額

厚生年金の平均額(全年齢)1/2

厚生年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

※国民年金の金額を含む

4.2 「厚生年金」受給額分布(1万円刻み)

  • ~1万円:4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満:3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満:6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満:7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満:10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満:31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満:57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満:80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満:101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満:111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満:107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満:97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満:92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満:96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満:100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満:103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満:102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満:96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満:85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満:70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満:52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満:35万4人
  • 24万円以上~25万円未満:23万211人
  • 25万円以上~26万円未満:15万796人
  • 26万円以上~27万円未満:9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満:5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満:3万289人
  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

厚生年金の平均年金月額は15万289円ですが、男女別に見ると、男性が16万9967円、女性が11万1413円で、6万円近い開きが見られます。

4.3 「国民年金」男女別平均年金月額・受給額分布

国民年金の平均額(全年齢)2/2

国民年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:5万9310円
  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

4.4 「国民年金」受給額分布(1万円刻み)

  • 1万円未満:5万1828人
  • 1万円以上~2万円未満:21万3583人
  • 2万円以上~3万円未満:68万4559人
  • 3万円以上~4万円未満:206万1539人
  • 4万円以上~5万円未満:388万83人
  • 5万円以上~6万円未満:641万228人
  • 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
  • 7万円以上~:299万7738人

国民年金の平均年金月額は5万9310円。男女別に見ると、男性が6万1595円、女性が5万7582円となりました。

5. まとめ

同じ誕生月でも1日生まれは1カ月早く年金をもらえますが、実は保険料の納付開始も1カ月早いため、決して「1カ月分トク」というわけではありません。

年金の仕組みは複雑で勘違いしがちですが、きちんとした知識を持って「もらい損ね」がないようにしたいものです。

世の中には「年金生活者支援給付金」のように、条件を満たせばプラスアルファで受け取れるお金もあります。

老後を安心して迎えるためにも、どのような制度があるかを事前に知っておくことが大切です。

参考資料

和田 直子