ラベンダーは癒やしの香りと、ナチュラルで爽やかな花が魅力のハーブ。お庭やベランダで育ててみたいけれど「枯らしてしまわないか心配…」「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ラベンダーを枯らさずに育てるコツは、自分の住んでいる地域の気候に合った「種類(系統)」を選ぶことと、乾燥や風通しなど、ラベンダーが好む環境を意識することです。
この記事ではラベンダーの5つの種類(系統)と、基本的な育て方のコツをわかりやすく解説します。
1. この記事で紹介する「ラベンダーの種類(系統)&育て方」
白花のイングリッシュラベンダー1/14
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- 初夏にいい香りの花が咲く《ラベンダー》5つの種類(系統)
- ラベンダーを枯らさず育てたい!上手な「育て方」5つのコツ
ラベンダーには多くの品種がありますが、大きく5つの系統に分けられます。見た目だけでなく、暑さや寒さへの強さが異なるため、環境に合わせて選びましょう。
※ラベンダー参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)
2. 初夏にいい香りの花が咲く《ラベンダー》5つの種類(系統)
2.1 アングスティフォリア系《イングリッシュラベンダー》香りのよさが特徴
アングスティフォリア系2/14
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ラベンダーの代名詞とも言える系統が、イングリッシュラベンダーやコモンラベンダーと呼ばれる、アングスティフォリア系です。5つの系統の中で香りが最も強く、ポプリやドライフラワーとして楽しめます。
寒さには非常に強いですが、高温多湿に弱いため、北海道や東北など寒冷地向きの系統です。暖地での夏越しは少し難易度が高いでしょう。
2.2 ラバンディン系 長い花穂が美しい
ラバンディン系3/14
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ラバンディン系は、イングリッシュラベンダーと原種のラベンダーを掛け合わせた系統。「グロッソ」が代表的な品種です。株が大きく成長し、花穂も長くボリュームが出るのが特徴で、環境が合えば初夏から秋口まで花が咲きます。
暑さにも寒さにも強く、初心者さんでも比較的育てやすい系統です。香りも良いため、イングリッシュラベンダーと同様にポプリやドライフラワーにすると室内でもいい香りを楽しめます。
2.3 ストエカス系《フレンチラベンダー》ウサギの耳のような愛らしい花
ストエカス系4/14
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ストエカス系はフレンチラベンダーと呼ばれ、花の頂点にウサギの耳のような愛らしい苞(ほう)がついているのが、特徴です。香りはあまり強くありませんが、やや甘い個性的な香りを楽しめます。
ラベンダーの中では高温多湿に強く、暖地でも比較的育てやすい系統です。寒さには少し弱いため、冬に霜が降りる地域では鉢植えで育てて、霜が降りる前に軒下や屋内に取り込みましょう。
2.4 プテロストエカス系(ピナータ系)《レースラベンダー》葉の細かな切れ込みが美しい
プテロストエカス系5/14
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プテロストエカス系(ピナータ系)はレースラベンダーと呼ばれ、葉に細かな切れ込みが入っており、レースのように美しいのが特徴です。四季咲き性が強く、気候が合えば長く花を楽しめます。
暑さにも寒さにも弱いため、上級者向けのラベンダーです。庭植えにはせず鉢植えで育てて、夏は風通しのよい涼しい場所に、冬は霜の心配がなく寒風の当たらない場所で管理しましょう。
2.5 デンタータ系《フリンジドラベンダー》葉の縁のギザギザが特徴的
デンタータ系6/14
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葉の縁がギザギザ(歯状)になっているのが特徴のデンタータ系。レースラベンダーと同じく四季咲き性が強いため、環境が合えば長く花を楽しめます。控えめですが、爽やかな香りです。
暑さには比較的強いため暖地でも育てやすいですが、寒さには弱いです。冬場に霜が降りる地域では、晩秋に室内に取り込むなどの防寒対策を行いましょう。
3. ラベンダーを枯らさず育てたい!上手な「育て方」5つのコツ
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ラベンダーの原産地は主に、地中海沿岸の乾燥した地域です。そのため、夏に高温多湿になる地域が多い日本では、ラベンダーが好む環境にいかに近づけるかが、育てる上での最大のポイントになります。
3.1 「日当たり」と「風通し」のよい場所で育てる
ラベンダーは日光を好みます。半日以上しっかり日の当たる場所で管理しましょう。また、蒸れを非常に嫌うため、風通しのよい場所で育てることが重要です。
鉢植えの場合は、雨が続く予報の時や梅雨の時期は、雨の当たらない軒下などに移動させると安心です。
3.2 水やりは「乾燥気味」に
ラベンダー栽培で失敗しやすいのが「水のやりすぎによる根腐れ」です。地植えの場合は、根付けば基本的に水やりは不要です。極端に乾燥した日が続く場合のみ与えましょう。
鉢植えの場合は土が白っぽくしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える、メリハリのある水やりが理想です。葉が少し下を向いてきた頃が水やりのサインです。
3.3 水はけのよい土と控えめな肥料
ラベンダーは水はけのよい土に植えましょう。市販の「ハーブ用培養土」を使うと簡単です。地植えで植えたい場所の水はけが悪い場合は、野菜畑の「うね」のように土を盛り上げてから苗を植えると育てやすくなります。
ラベンダーは痩せた土地でも育つため、肥料はあまり必要ありません。春と秋に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。肥料が多いと香りが弱くなったり、株が軟弱になったりします。
3.4 「剪定」や「置き場所の工夫」で蒸れを防ぐ
日本のジメジメした梅雨や夏を乗り切るためには、初夏に「剪定」を行いましょう。花が咲き終わる少し前(色が少し褪せてきた頃)に、草丈が半分くらいになるようにカットします。葉がなくならないように、株の葉を残して剪定してください。
込み合っている枝や内側に向かって生えている枝を根元から切り落とす「透かし剪定」もしておくと、株の中心に風が通るため蒸れにくくなり、夏越ししやすくなります。
鉢植えの場合はコンクリートの床に鉢を直接置くと熱がこもるため、フラワースタンドやすのこに乗せて風通しをよくしましょう。
4. ラベンダーの選び方や育て方のコツをつかんで、癒しの香りを楽しもう
ラベンダーを育てるコツは「住んでいる地域の環境に合った種類を選ぶこと」と「蒸れに注意すること」。ラベンダーが好む環境に少しでも近づけることができれば、きっといい香りや美しい株姿で応えてくれますよ。
小さな庭や玄関先、ベランダでも育てられるので、環境に合った好みのラベンダーを選んでみてください。ぜひこの記事を参考に、ラベンダーに癒される暮らしをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
5. 【ガーデニング豆知識】植木鉢の号数とサイズ一覧
さいごに、植木鉢の号数とサイズも確認しておきましょう。
植木鉢の号数とサイズ8/14
出所:LIMO編集部作成
植木鉢のサイズは直径3㎝刻みです。
- 3号鉢…直径9㎝
- 3.5号鉢…直径10.5㎝
- 4号鉢…直径12㎝
- 5号鉢…直径15㎝
- 6号鉢…直径18㎝
これより大きな鉢も、鉢の号数×3が直径です。
植物に対して植木鉢のサイズが小さすぎると根が詰まり、水や肥料を吸収しづらくなってしまいます。反対に鉢サイズが大きすぎると鉢内の水が乾きにくくなり、根腐れやコバエ発生の原因に。
植え替えの際は、元の鉢サイズよりも1、2号大きいサイズの鉢に植え替えるとよいでしょう。
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鈴森 真樹